「雨音……」 ……嬉しいはずの言葉は、私の胸を痛くする。 泉くんから恨まれなくなったら、私はなんのために……2人になにをすれば……いいの? 私の価値なんて、それしかないのに。 「悪い、泣かせたかったわけじゃ……」 「だったら、さっさと保健室に行ってくれないかなぁ、泉クン」 私を背中に庇うように、八雲が立った。 私は驚いて、その背中を見上げる。 え、八雲……? 顔は見えないのに、口調も柔らかいのに、八雲は物凄く怒っているように思えた。