「クラスの連中が、お前のせいで雪乃が苦しんでるって……本当なのか?」
「それは……」
それは、違いないよね。
私がいるから、北園さんが苦んでる。
記憶を奪われただけじゃなく、私を見るたびに、記憶が戻りそうになる痛みに耐えてるんだから。
「何で……何にも言わねーの」
「言えることなんて、何も無いよ……」
泉くんが今言ったことは、全部事実だ。
弁解なんて、返って2人を傷つける言葉にしかならない。
「これ以上私を知りたくないって言ったでしょ」
「っ……それは……」
「なら、知らないまま、泉くんの思い描く私のままでいいじゃない」
憎むべき相手、自分の感情でクラスメイトを階段から突き落とした、最低最悪な女のままで……。


