この恋が罪だとしても




「盛大に転けたねー、漫画かと思ったよー」

「八雲、笑ってないで助けてあげて」


腕を組んで傍観を決め込む八雲。

本当に、興味が無いことには、関心0なんだから。



「はいはい、梓姫の言うことなら」


また、姫とか言って……。

八雲の半分は冗談で出来てるに違いない。

そう言って、八雲は私の代わりに北園さんを助け起こしてくれた。


「あ、B組の……」

「白石 八雲でーす」


八雲の顔を見て目を見開く北園さん。

そりゃあ、学校でも有名なモテ男が目の前にいたらそうなるだろう。

だけど、ニコリと北園さんに笑いかける八雲の笑顔は、明らかに作り笑いだった。