「お次のお客様どうぞー」 「あ、はい……っえ?」 自分の番だと、レジに商品を置いた途端、私は目の前の店員に目が釘付けになる。 「え、お前っ……」 アッシュグレーの髪に銀のピアスをつけた、長身の男子。 向こうも私の顔を見て、フリーズしている。 それは、明らかに……。 「泉くん!?」 泉 晴希くん、その人だった。 そういえば、北園さんがバイトがどう……とか、言ってたっけ。 まさか、このコンビニで働いていたとは思わなかったけど……。