この恋が罪だとしても




***


放課後、バイトがある八雲は先に帰り、私は1人で家までの道のりを歩いていた。


「そうだ、コンビニ寄っていこう」


私の家の帰り道の途中にあるコンビニには、大好物のイチゴミルクキャンディーが売ってる。


私はそれが切れる前に必ず買う。

それくらい、大好きなキャンディーなのだ。


――カランカランッ。


コンビニの開閉音とともに店内に入ると、私は迷わず雨やガムのあるコーナーへと向かった。


「イチゴミルクキャンディーは……あった」


少しだけうきうきしながらそのキャンディーを手に取って、 レジへと並ぶ。