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放課後、私は楽譜を手に音楽室へと向かう。
私は必ず帰る前にピアノを弾いてから帰っていて、これも、毎日欠かさずしていた日課だった。
「雨音さん」
階段を上がって、踊り場にたどり着いた時だった。
3年生の教室がある2階から上がってきた北園さんが私に声をかけてくる。
「北園さん……」
何だろう、怖いな。
どうせ、ろくな事じゃない。
私から北園さんに関わることは避けてるんだけど、なんせあっちから突っかかってくる。
本当に、迷惑な話だ……。
私は完全に身構えながら、踊り場で北園さんと向き合った。
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