ヤッバイ・・・。吐くぅ・・・・。

「センセ・・・も・・・吐くぅ・・・・。」

私は先生に聞こえるか分からないほど微かな声で必死の抵抗をする。

まぁ目の前の先生に聞こえないわけはないんだけど。。。


「なんてな」

ぱっと手首を離す。
足に力が入らない私は、保健室の壁をつたりズルズルとへたり込んだ。

「何?お前まさかホントに俺が襲うとでも思った?」

頭の上から降ってくる声は明らかに私の事をからかっている。

「オイ?大丈夫か??」

「大丈夫かって聞くくらいならこんな事しないで下さい!!」

私はへたり込んだまま、そう叫んだ。
叫ぶつもりはなかった。でも私が恐怖症の事を知っている先生がこんな事をする事がどうしても許せなかった。

「ぷっっ」

「ちょっと!!笑うとこじゃないんですけど!!」