「オオオ!………って!全然出来てねぇじゃん!」
「出来なかった…ごめん」
出来るわけじゃなかったんだ…なんか……面白い!
「ふッ…ふククッ…烏山君ありがとね」
私が泣いちゃったからどうにかしてくれようとしたのかな?
優しいのかも…鷹哉とは大違い!少しは見習ってくれればいいのに。
「アー!治樹ー!ちょっと来い!」
「ん?どうしたの?」
ちょうどお兄ちゃんが近くを通りかかって鷹哉が呼び止めた。
「小鳥の髪やり直して」
「あーあ…こんなぐしゃぐしゃにして…あんまり小鳥の事イジメるなよ。小鳥もこのくらいすぐ直せるんだからさ」
お兄ちゃんはそう言って私の目尻に溜まった涙をハンカチで拭ってくれて、髪もサッと直してくれた。
「はい。直ったからな?もう授業始まるからすぐ教室戻れるよね?」
「うん…お兄ちゃん、ありがとね」
「あ、小鳥達のクラスの転校生だっけ?」
お兄ちゃんは烏山君に声を掛けた。
「はい」
「結構鈍くさいところあるけど、小鳥の事よろしくな」
「こ…こちらこそ…」
「小さい子じゃないんだからやめてよ…あ!教室戻らなくちゃ!」
無事に髪の毛も直してもらえてよかった…



