烏山君と教室に戻ろうとすると鷹哉まで一緒に歩いていた。
戻る先一緒だから仕方ないけど、鷹哉って私の事をからかうのが好きなのか、いつも気が付くと一緒にいるんだよね…。
鷹哉とは、中学の頃から同じ学校でお兄ちゃんとも仲が良いからすっかり腐れ縁みたいになってしまっている。
鷹哉はずっとお兄ちゃんと同じクラスだったので、私とは同じクラスにはならなかったのに今年のクラス替えでついに同じクラスになってしまった。
高校生になったら意地悪するのをさすがに止めてくれると、思ったのに全然止めてくれないし…。
「烏山君、お昼休み…ご飯食べたら学校案内するね」
「いや、いいよ…休み時間潰したら悪いから」
「悪くないよ!色んな所案内します!」
案内サボろうとして迷惑掛けたのに…
「っつーかさぁ。焼き鳥、ちゃんと案内出来んの?こいつ、この前視聴覚室と多目的室間違えてやがんの」
「似てるから間違えたの!もう!鷹哉どっか行ってよ!いちいちムカつくから!」
「心配してやってんだろ?」
「そんなのいらなっ…やぁッ!頭触らないで!」
鷹哉は私の頭をぐしゃぐしゃとして、お兄ちゃんが綺麗にやってくれた編み込みを台無しにしてしまった。
「あ……髪ぐしゃぐしゃ…」
「ふん…ざまぁ!」
「ふぇッ…ヒドいよ…鷹哉の馬鹿!嫌い!」
気に入ってた髪型だったのに…
私はさすがに悲しくなってしまい、涙が溢れてしまった。
「ちょ!?ふざけんなよ!何泣いてんだよ!?ちょっと髪ぐしゃぐしゃにしたくらいで…」
「バカッ…ぅーッ…最悪」
「木下さん…ちょっと良い?」
すると、突然烏山君が私の髪に触れた。
「ひッ…」
「…急に触ってごめん」
「ううん…ヒックッ…」
ま、まさか…烏山君編み込み出来るの!?
烏山君の触り方はすごく優しくて、お兄ちゃんの触り方と似ていた。



