「転入生を紹介する。烏山大悟(カラスヤマ ダイゴ)君だ。皆、仲良くするように」
朝のホームルームで、先生と一緒にやって来たのは朝のあの人。
烏山君だなんて…さっきの印象と名前だけで…絶対仲良くなれない気がする。
「それじゃあ、烏山はそこの空いてる席に座りなさい」
「はい」
クラスの女の子達がざわめく中、烏山君は愛想笑いをする事なく言われた席に着いた。
「えー!今日は日にち12日だから出席番号12番、木下(キノシタ)小鳥。休み時間に烏山君に学校の案内するように」
「えぇッ!?私ですか!?」
「このクラスに木下はお前しかいないだろ。頼んだぞ。それでは、ホームルームを始めるぞー」
どうしよう……正直……すごく怖い…
烏山君の方をチラッと見ると、目が合った。
私に気付いた烏山君は無表情のまま会釈をしてくれたけど、私はパッと前を向いて無視してしまった。
私、ちょっと感じ悪かったかも…。後で「何シカトしてんだよ!?」とか、殴りかかりに来ないよね?
コツンッ…
後ろから丸まった紙が飛んできた。
後ろの席の彩美(アヤミ)ちゃんからだというのはわかっている。
“イケメン転校生キター!学校案内出来るなんて羨ましい!”
私はすぐに返事を書いて後ろに投げた。
“じゃあ、代わってよ!”
“無理ー!先輩とデートだもん!イケメンだからって浮気しちゃだめダゾ”
“浮気って?”
“もー!タカヤン悲しむぞ!”
「違ッ!なんでそうなるの!?」
彩美ちゃんとのやり取りの手紙につい大きい声を上げてしまった。
「なんだ?木下?この問題がなんでこの答えになるのかわからないか?今説明したばかりだが…」
「あ!いえ………えっと!よくわかります!ごめんなさい…」
後ろをチラッと見ると、彩美ちゃんは大笑いだった。
むぅ……何で私こんなにイジられキャラなんだろう…



