お弁当箱を片付けると彩美ちゃんは立ち上がった。


「それじゃ……そうだ。タカヤン、彩美はタカヤンがもう少し頭良いと思ってたよ!評価。頑張りましょう!じゃあね」

「は!?治樹といい…朝からなんなんだよ」

彩美ちゃん行っちゃった…。
なんで鷹哉がミルクプリン食べてるところ見なくちゃいけないの?


私は鷹哉が食べるミルクプリンを見つめていた。


「…どんだけミルクプリン好きなんだよ」

すると、鷹哉はミルクプリンをスプーンにすくって
私の口元に持ってきた。


「…食べていいの?」

「早く食べろよ」

「わぁ!いただきます!……美味しい!」

「フッ…本当に餌付けみたいだな」

「鷹哉ぁ…あと一口ちょうだい」


そう言うと、またすくって口元に持ってきてくれる。


結局、ほとんどくれた!
やっぱりちゃんと朝の事悪いと思ってくれてるじゃん!


この日から鷹哉の意地悪は前ほどひどくなくなった。


きっと、お兄ちゃんも彩美ちゃんも鷹哉に言ってくれたからかな?良かった…のかな?