黒い怪物くん




今回は餌付けされないもん…すぐには許さないんだから!

鷹哉は近過ぎるんじゃないかと思うくらいに近くまで迫って来る。


「…な、何?……今回は簡単に許さないからね…………!?」


何が起きてるのかわからない…

私は鷹哉に力強く抱き締められていた。


「…ハアハア…小鳥!さっきは…マジでごめん!」

「何か企んでるの!?いつもと違う事したって駄目だよ!みんな見てるから離してよ!」


急にお兄ちゃんが言ってた‟もしもの話‟が頭を過ぎる。


まさか…そんなわけないよね?


「鷹哉ぁ…?さっきの事全然平気だから!ほら、大ちゃんが綺麗にやり直してくれたんだぁ…だから…」

すると、鷹哉の腕の力が弱くなって離れた。
鷹哉は今にも泣きそうな顔をしていて、顔も真っ赤になっていた。

まさか…本当に!?


「……す…すぐ機嫌直るなら泣いてんじゃねぇよ!どんな髪型したって本人可愛くなきゃ意味ねぇんだよ!」


鷹哉はそう言い残して行ってしまった。


「んな……なんなの!?」


彩美ちゃんに頭を撫でられる。


「馬鹿なんだね。小学生か!小鳥は可愛いから気にしちゃ駄目だよー!」

「彩美ちゃんー!そんな事言ってくれるの彩美ちゃんだけだぁ…」


鷹哉は授業が始まっても教室には戻って来なかった。