黒い怪物くん



大ちゃんは私の前にしゃがみ込むと大きな手で頭を撫でてくれた。


「……ピン貸して?」

「…え?何に使うの?」


大ちゃんにさっき取れたピンを渡すと、私の髪に触れた。

あれ…そういえば大ちゃんに触られてもビクってしない。

ふふっ……大ちゃん髪出来ないのに…私が泣いてたからまた元気付けようとしてくれてるのかな?


「どう?さすがに治樹みたいにはいかないけど…」

「………へ?」


私は急いで鏡を見た。

昨日の髪型だぁ…


「何で!?昨日出来なかったのに!」

「……昨日治樹が直してるの見たから…見様見真似だけどね」

「すごい!大ちゃん器用なんだね!」

「…それほどでもないよ。今日の髪型…治樹に聞いてみる」

「やあぁ!本当大ちゃん優しい!」

「…元気でた?」

「あ!…へへッ…うんッ!ありがとね」


大ちゃんは私の頭をポンポンと撫でて微笑んだ。

元気付けてくれようとしたんだぁ…もう大ちゃんの事怖くない…。