部屋に充満するタバコの煙。
私はそれをただ目で追っていた。


「蓮」

「あ?」


彼のこの声にもキュンとしてしまう。
「何でもない」


「またかよ」



そう言うと蓮はタバコを灰皿に押しつけてベットから降りた。

着々と洋服を着ていった。

「じゃあ、仕事あるからまたな」



蓮の仕事はいわゆるそっち系の仕事で、警察に見つかればきっと刑務所行き。


私は