恋人は魔王様

「ユリア、続きはご両親への挨拶がすんだ後でね」

と、何故かクールな顔で、私の方ががっついているみたいに言うのはやめてほしい。


まぁ、二度目のキスの後若干の放心状態で、車から降りなかったのは私の方なんだけど。



何故、唇を重ねるだけでこんなに甘い衝撃が心臓を貫くのかしら……!!
まずいわ、まずいわ。確かにかっこいいけれど好きでも何でもないのにっ!!
なんていう恥ずかしいことをうっかり考えていたのはとりあえず秘密。



「続けませんっ」

慌てて言うと、差し出された手も掴まずに車を降りる。

「本当にユリアは照れ屋さんだね。
 早く可愛がってあげたいな」

勝手にキャラ設定するの、やーめーてー!
ついでに、なんらかを想定して話を続けるのもやめてー!!

「では、私はこれで」

運転手が跪く(ひざまずく)。