ただ胸きゅんしたい短編 幼なじみ編


〈優人side〉

いつもならこの時間には汐莉は学校にいるはず。


なのに汐莉は来ていない。


休みなのだろうか。


昨日たしか咳をしていた気がする。


それが悪化したのかもしれない。


汐莉と俺は一緒に登下校はあまりしない。


俺は部活の朝練があるから早く行く。


放課後も遅くまで練習がある。


今日は珍しく朝練が体育館が使えないこともあり、なかった。


で、教室にずっといたけど汐莉はいっこうに現れない。


心配になった俺は、「汐莉、今日学校休むの?」


とメールを送った。


しかし返事はなかった。