黙っていた優人だけど、一瞬ちらっと私を見てから、


「...俺の彼女、汐莉だけど」


「えっ!?付き合ってたの!?」


真美さんは椅子から転げ落ちるんじゃないかというほど驚いている。


「やだー知らなかった。なら汐莉ちゃんは私の未来のむすめじゃないっ!」


「き、気が早いですよ、真美さん...」


顔が真っ赤だ、たぶん。


「変な女の子って何だよ」


「ごめんごめんって。汐莉ちゃん彼女ならもう心配はないわ。汐莉ちゃん優人のこと、よろしくね」


「あっはっいっ」


上手く話すことも出来なくなってしまっていた。


「もう初心ね~」


真美さんは冷やかしのオンパレード。


そのまま燃えてしまいそうだった。