「好きだよ、汐莉。ずっと前から」


夢?


幻覚、幻聴?


現実なの?


「汐莉は誰が好きなの?」


決まってるよ。


「優人だよっ」


そう言うと、優人は私に覆い被さるようにしてキスした。


触れたのは一瞬だった。


柔らかい唇が触れ合って、私の顔は熱が出てるからなんて言い訳できないくらい赤かった。


「幼なじみは終わりな?」


「うんっ」


熱にうなされたことなん忘れて、幸せな日になった。