ただ胸きゅんしたい短編 幼なじみ編


「ゆぅ...と」


呼ばれたような気がする。


汐莉の声だ。


寝言なのか、汐莉は穏やかな表情で眠っている。


次の言葉に衝撃を受けた。


「優人...好き...」


汐莉が、俺のことを、好き?


まさか…まさか、ね。


寝言だから信ぴょう性なんて全然ない。


幼なじみとして好きってことかもしれないし。


だけど、そんな事言われると期待してしまう。


もしかしたらって、気になってしまう。


「...大好き、ゆぅと」


「っ...!」