翌日の昼休みのことだった。
亜沙と絵里花の会話は、後ろで行われていた。
「ねぇねぇ亜沙ちゃん!この小説知ってる?」
「見た見た!面白かったよね〜」
亜沙が絵里花に見せていた本は、最近ネットで話題になっているいじめの話だった。
「でも亜沙は、ちょっと物足りないな〜」
「え?何で?」
「だってさ、陰口だけじゃいじめじゃないじゃん。つまんないよ、亜沙」
その亜沙の言葉に私は耳を疑った。
今、彼女は何と言ったのか?
陰口はいじめじゃない?
…え?
さらにこの後、彼女達は衝撃的な言葉を放った。