GARDEN SQUARE Tokyoの51階

「おかえりなさいませ。」

「ただいま」

「あちらは落ち着いたようですが、こちらの仕事は沢山たまっていますからね?」

部屋に戻った僕に、モーリが怖いことを言い放つ。

「モーリ・・・カー。二人を巻き込んで、申し訳ない。二人は、あっちの国に戻っても構わないんだけど・・・」

「何を仰っているのです?私達は、トーヤ様が幼い頃よりずっとお傍にいます。それは、これからも変わりません」

「でも・・・カーにだって家族が・・・。」

「夜には、向こうに帰ってるんだ。関係ないですよ」

そう言って仏の様に微笑むカー。

僕は、モーリを見つめてずっと気になっている事を口にする。

「モーリだってそろそろ身を固めないと・・・」

「な!・・・///。 ゴホン! いえ・・・心配なさらなくても、大丈夫です。」

焦るモーリに追い討ちをかけたのは、カーだった。

「そのようですね。最近、秘書室の方と良い感じらしいですよ?」

「!!!?・・・カー殿!!」

そんな二人を見て僕はとても安心した。


「さぁ 早速、処理をお願いしますよ?」

「うわ!カー!!!助けてくれ~!」

モーリの不敵な笑みと供に、大量の書類とファイルを手渡される僕は、それから数週間で、溜まった仕事をさせられるのであった。