王の交代は、すんなりと行われた。

大変だったのは、魔法石の流通経路の確立。

各国の代表者との話し合いが繰り返された。

魔法石で利益を上げている者からの反発。

それを一つ一つクリアにしていく作業。

そして、守り石のように特殊効果を発揮する魔法石も存在する為に、シモンドの魔法成績優秀者や研究者が集まって、魔法石のランク付けをする事にした。

話し合いによって、シモンド国から無料で放出しては、流石にシモンド国の痛手が大きく。

ランクが下の魔法石は、パン1個分程の値がつけられることになった。

そして、不正が起こらないようにの管理とチェックも厳しく行われる事となったのだ。

「流石だな。向こうの世界で商売をしていただけあるな」

なんて、マークが驚いていた。

そうして、気付けば東京を離れて1年半
が過ぎていた。

いや、1年半でやり遂げたのだから充分過ぎるだろう。

後は、法皇様とマークと各国の代表者達でなんとかやっていくだろう。