GARDEN SQUARE Tokyoの51階

外山さんと、途中まで一緒に帰宅した僕は部屋に帰ると、カーとモーリを呼び出した。



「本当でございますか!?」

「守り石が見つかったとか!!」


二人も興奮を隠せないようで、とても喜んだ。






「トーヤ様!早速、国へ戻りましょう!」


モーリがそう言って差し出したのは、赤い石のついたピアス。



「国王も民も待っておられますからね」

カーも、そう言って僕を見つめる。



「うん・・・そうだね!帰ろう!でも・・・一つお願いが・・・確かめたい事があるんだけど、良いかな?」

「トーヤ様がそのような事を言うのは珍しいですね」

「うん・・・あのね・・・」





僕の話しを聞いた二人は、魔方陣を描くと、僕達はこの世界の日本という国の東京とお別れをした。

結局、クラスメートにちゃんとさようならも言えなかった。