「うわ、美晴…なんて顔してんの。」
「美晴変な物でも食ったかー?」
「たっ、食べてないよ!!!」
くそぅ、顔に出てたか~
てか何で変なもの食べる発想になるの!?
「ただふたりと仲良くなれてよかったな~って思ってただけだよ。」
「それは美晴のおかげだろ?初対面で『 友達になってください!』なんて言われると思ってなかったし。その後同じクラスの席前後までとは思ってなかったけどな。」
「えへへっ!」
“初対面”
そう、悠真は私の事覚えてなかった。
1年前に病院から抜け出して散歩していたら急に雨が降ってきて傘もなく途方に暮れていた時
通りすがりの悠真が見ず知らずの私に傘を渡してくれた。 自分が濡れちゃうのに…。
そのまま走って帰っていく悠真の姿を見て私は…… 私は……… 好きになった…
のかなぁ…? あんまり自分でも分かってない。ただあの日から悠真に会いたかった。
だから会わせてくれただけじゃなくて友達にまでならせてくれて神様ありがとう…!!!!!

