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「美晴(みはる)、忘れ物はない? 」
高校初めての登校の日、
家を出ようとしたらお母さんに引き止められた。その手にはクマちゃんのポーチ。
「あー!危ない…忘れるところだった!」
そう、私はこれがないとダメなんだ。
「絶対これだけは忘れないでね? じゃないと美晴が危ないんだから…」
「はーい…」
クマちゃんのポーチを受け取って首にかける。
いつも無くさないようにと首にかけられるようにお母さんが作ってくれた。
その中にはとても大切なものが入っているの
私の生きる為のもの……。