天国からの贈り物

(…明日は休み…か…。)

スマホでスケジュールを確認しながらベットにダイブする。
明日が休みなら、もうちょっと病院に居ても平気だったなとか考えて、スマホを鞄に突っ込んだ。

(春は明日また検査か…午後には終わるっつってたけど…)



「翔!…翔!そろそろ起きなさい。お母さん仕事出ちゃうわよ!」

いろいろ考えてたら、あのまま眠ったらしい俺は、午後から仕事に出るという母親に叩き起こされた。

「もう!制服くらい脱いでから寝なさいよ、まったく。シワになってるじゃない。」

「ごめん、母さん。後でアイロン掛けとくから、許して?」

「もう。シャワー浴びてらっしゃい。また春ちゃんとこ行くんでしょう。」

呆れ顔の母親に、お見通しなんだなと思いつつ、時計に目をやると、そろそろ遅刻するじかんだった。

「うん。ごめんって、母さん。あと、仕事遅れるよ。」

「あっ!ヤダ!行ってきまぁーす!」

バタバタと慌ただしく出て行く母を見送り、シャワーを浴びる。
いつもより長く寝たせいか、昨日よりスッキリしていた。