あれから数日がたった。


「りんー、今日も来たよー」


「樹ちゃん!!」


「はい、これ。今日のプリント!!」


「ありがとう!!毎日来て大変じゃない??」


「ん??大丈夫
まぁ、ついでみたいなものだし」


「ついで??」


「そ。だから気にしないの!!」



病院についでって……。
あ、お母さん……。
前に樹ちゃんのお母さんも私と同じ病気だって聞いたことある……。



「そっか」


「退院、いつ頃になりそう??」


「うーん、まだかかりそうみたい。
熱もなくて元気だから、一日ベットの上で過ごすのは暇で暇で…」


「そっか…明日は何か暇潰せそうなものも持ってくるよ」


「え、いいよ!!そんな気を使わなくったって」


「いーのいーの!!
本かなんか持ってくるから読み終わったら一緒に語ろ??」


「それは、すごく楽しみ!!」


「じゃ、明日持ってくるから!!」



そう言って樹ちゃんは帰っていった。
急に静かになった病室に一人寂しくなる。

自分で言うのもなんだけど、両親ともにお金持ちだ。だから、入院すると必ず個室。
……寂しい。



「少し、外の空気吸いに行こう」