「なんでそういうことを早く言わないの!?!?」

「ご、ごめんなさい……」

「学校に連絡する」

「ちょ、大和君!?!?」

「おかしいよ!!それとも何!?!?最近は女子トイレで水かけるのが流行りなの!?!?」

「そんなわけっ!!」

「1歩間違えたら死んじゃうんだよ!?!?そういうの、ちゃんと分かってるの!?!?」

「でもっ!!!」


今まで感情まかせだったのに急に決意したかのように、僕をしっかり見つめて


「これは、私の問題だから自分でなんとかする」


何も言えなくなってしまった。
普段気が弱いのに時々芯のある強さを見せつけられる。
こういう所に惹かれたけど、こういう所が苦手だ。

僕は、少しずるい。



「…わかったからせめて、体が落ち着くまで休んでよ。お願いだから、さ
心配くらいはさせてよ」

「…わかった」