「うーん…。今日は休んだ方がいいね。
無理して心臓に影響が出たら洒落にならないし、何より辛いでしょ??」


「大丈夫!!行ける!!」


「何言ってんの、駄目に決まってるでしょ。
ドクターストップです」



正直に言うと、辛い。
全然思ったように体も動かないし。
でも、あんな事があった後だから…水かけられて休んだなんて思われたくない。



「行きたいの!!今日はちゃんと行きたい!!」


「…なんでそんな意地を張ってるの??」


「意地なんて張ってないよ!!」



大和君がじっとこっちを見つめる。
なんだか、吸い込まれちゃいそうになってちらっと目を逸らしてしまった。



「なんか僕に、隠してるね??」



ギクッ!!!



「か、か、か、隠し事なんてし、してないよ??」



…あからさまになってしまった。
これは、バレちゃったな…



「さて、りんちゃん。正直に言わないとどうなるか
…わかってるよね??」


「ひぃっ」


にっこりと笑顔で笑っている大和君を見たら背筋が凍った。
小動物を追い詰める猛獣のような笑みだ。

見たことはないけど



「じ、実は………」