「りんちゃん、りんちゃん!!」
「んっ…大和君??」
「よかったー…具合は??どう??」
「具合??別に大丈夫だよ??それよりどうしたの??仕事は??」
「仕事は大丈夫。
学校からりんちゃんが無断で帰ったって連絡来て、もう心配で…」
「ごめんなさい…」
「ちょっと待って、りんちゃん熱ない??」
すると大和君は疑問系で聞いてきたくせに答えを聞かずにリビングに体温計を取りに行った。
「はい、計って」
「は、はい…」
「……」
「………」
嫌な間が流れる
ピピピピッ
…嫌な間は終わった。
終わった、終わったけど!!
「りんちゃん、それ、渡してくれるよね??」
文字通り人を殺せそうな笑みだ。
かっこいいな!!!
「ほら、はやく」
かっこいいとか言ってる場合じゃなかったかも…。
「前から言ってるけどこういうときにはすぐに連絡して??
前の病院と違ってこっちは程々に田舎なおかげで患者も少ないし抜けてくるのも楽だから、ね??」
「でも…コホッ…」
「返事は??」
「はい…」
