そして、唇の熱に触れる冷たさに新ちゃんの唇が離れている事に気がついて、意識がはっきりとしてくるといろいろなことが頭の中をグルグルと回っている。
新ちゃんとキスしちゃった…
気持ちよかったんだけど…
イヤ、そうじゃないでしょ⁈
どうしてキスしたの?
てか、拒まなかったの?
チャンスはあったでしょ⁈
なぜだか、拒めなかったんだもん。
もっと、キスしてほしいな…て、私には拓真がいるでしょ!
浮気されたんだから、少しぐらい仕返ししてもバチが当たらないわよ。
そんなわけあるか(怒)
だって…浮気された事なんて忘れさせてやるよって言ってくれたから…
キスされてた間、何も考えられなかった。
そうよ…彼女にするようなキスをどうしてしたんだろう?
あんなキス…勘違いするって…
そう思いながら、離れてしまった新ちゃんの顔を見つめると…
「俺とのキス、そんなによかった?」
イタズラな笑みを浮かべて、頬を撫でてくる。
図星を突かれ、言い返す言葉を見つけられず頬を染めるだけの私は、悔しくて無意識に唇を尖らせていた。
「そんな無防備に唇を尖らせてたら、またキスするよ」
慌てて、手のひらで唇を隠した。



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