その後も何かと2人きりになると、あの日の事を思い出させる事を言い出し、その日は、精神的に落ち着かなく家に帰ってもぐったりと疲れていた。

その翌日から、朝は美鈴さんがそこにいようがお構いなしに近寄ってくる新ちゃん。

必ず、向こうからおはようと声をかけてきて何気なく頭を撫でる手

そして、なぜかもう片方の手は指を絡めてくる。

痕を隠す首元を見て満足気に微笑み、耳元で甘く囁いていく。

「消えたらまたつけるからね」

うなじに痕をつけた時の痛みを思い出し、ゾクッと粟立つ肌に身ぶるいすると、口元に妖しい笑みを浮かべ離れていく新ちゃんの背を睨む私。

休憩中に入れば、新ちゃんも休憩に入ってきてカーテンで仕切られた休憩室の中で、甘い攻防戦が始まる。

「うなじの他にもキスマークついてるって知ってる?」

ウソッ…と体を見渡しても服を着ているから見つけれない。

そんな私を見て楽し気に笑う男。

「どこだど思う?」

どこって…

あの日、背後からしか私を抱いていないなら、付ける場所は…

男の艶っぽい声にあの夜の淫らな自分を思い出し、羞恥に何も考えられなくなる。

私の反応に満足して微笑みながら、…新ちゃんの人差し指が服の上からこことここ、後、ここにもと順番に押さえていく。