「……あんな態度を取られたら、もうお店には行きにくいですよね…」
少し寂しそうにも言う秋冬さんに、
「……いえ、また行きたいなと……。……また、会いたいですし……」
そんな風に思わないでほしいという気持ちで、いっぱいになる。
「……僕に、会いたいと、思ってくれるんですか？」
「はい…」と、答える。
「……嬉しいです。兄のことは、どうか許してもらえたらと……」
「いいえ、もう気にしてないから……だから、秋冬さんがそんなに謝らないでください」
「ええ、でも…本当に申し訳なくて……」
再びくり返して、しばらく黙った後で、
「……あの、冬美さん……もしよかったらなのですが、」
そう前置いて、
「僕に、兄の代わりに、埋め合わせをさせてもらえませんか？」
と、提案をしてきた。
