武器屋兼ロシアンマフィアのボス。

策士家。

いつも爽やかに微笑んでいるが、その実、裏で組織を操っている『裏のボス』。

3歳の時にドラッグ中毒で虐待をしていた両親を平然と殺し、空と共に5歳で組織に拉致された。

以来、鎖に繋がれ、不自由な生活を送っていたが、ななと出逢い、ななの気紛れで鎖から解放され、9歳で当時の上層部を殺した。

卒業してしばらくは組織に滞在し、依頼の暗殺傍ら、武器庫に閉じ籠り、武器製造に費やした。

12歳でアメリカに渡米し、飛び級で世界最高峰のハーバード大学に入学、優秀な成績を修め、入学当初から首席となり、歴代1位の頭脳と言われたが3年間で卒業。幾度となく教授や周りから薦められたが、大学院にまで行くことはなかった。

その後、ロシアに渡り、ロシアの町を散歩している途中に殺害現場を目撃。目撃者は排除すると拳銃を向けられ、殺されそうになったところを逆に殺したが、その男はロシアンマフィアのボスだった。ボスを殺した者が次のボスだと言われ、仕方ないからロシアンマフィアのボスになった。

ななに自分から離れたら身体の内側から侵食していく、病が蝕んでいくという呪いを掛けた張本人。

逆にななが死んだら仁も死ぬ、仁が死んだらななも死ぬという呪いを掛けられた。

ななと初めて邂逅した後、凄絶な死闘を繰り広げ、初めて負けた。

自分に勝った人間は認めるので、そこからはななにべったり。

ななと初めて会ってから一週間後、空の記憶を消すように依頼、ななに土下座をしてまで頼んだ。

なので空には事件当時の三歳~五歳までの記憶が無い。

IQ200以上と、異常なくらいの天才。

一番目の『フリークス』“死神”。



「…誰に寄り道してもいいよ。最終的に俺の元に帰ってくるならね。逃げるならどうぞ。…追うのもまた一興。俺からは離れられない。一生、死ぬまでも、…死んでからも…ね」