ぽっちゃり姫とイケメン王子様


私がよくデブってからかわれるのをなっちゃんは知ってる。だから心配してくれたみたい。別にいじめられてるわけじゃないけど、特にクラスに溶け込めてるわけでもなくて。

「なにも!ただよろしくねって!」

なっちゃんに笑顔を向ける。


「じゃー、愛理がちゃんと挨拶できたご褒美あげる!」

なっちゃんがチョコレートを取り出して、私の口に入れてきた。
いわゆるあーんってやつ!


「美味しい!幸せ〜!ありがと、なっちゃん!」

私、こんな見かけに似合って、食べるのも甘いものも大好きなんです。だから太るの。


「はぁ。可愛い。愛理のその顔見たくてついついお菓子買っちゃうんだよね!」


「な、何言ってるの!可愛いわけないでしょ。」


「俺も今の顔可愛いと思ったけど。」

隣にいた千賀くんが話に入ってきた。ってゆーか、机に頬杖ついてこっち見ていた。

「な、何言って、、、。か、からかわないでよ。」


デブがチョコもらって幸せーって。恥ずかしすぎる。

「千賀くん、私木下夏美ってゆーの。愛理のことよろしくね!」

なっちゃんは可愛くにこって笑うから。私がなっちゃんの笑顔にキュンとなる。