ぽっちゃり姫とイケメン王子様


男子のバスケは圧倒的にうちのクラスが強かった。

「きゃー!祐一くん!その汗も爽やか!かっこいい!!!!」

「王子ー!きゃー!今王子が微笑んだわ!写真撮った??」

他のクラスの女子からの応援も凄まじかった。


2人は大活躍で試合が終わっても、おめでとうって声をかける隙間なんてなかった。
やっぱり私は場違いなんだな。さっき言われたことを嫌でも思い出してしまう。


「愛理、大丈夫?」


「あ、大丈夫だよ。次なっちゃんのバスケだね!がんばってね!」


なっちゃん次試合なのに。要らない心配かけてしまった。ほんとに足手まといで、友達としてなっちゃんの役に立てたことあるのかな…。


1人でなっちゃんの試合を観戦して。
やっぱりなっちゃんかっこいい。周りからも信頼されて、頼りにされて。

「さあー!みんなここは止めるよ!」
みんなをリードしてるなっちゃんは輝いていた。

試合中も周りからの歓声が大きくて。男女ともに人気のあるなっちゃんはさすがだと思う。


周りから見れば何もできない私は3人のお荷物だし。役に立ててないのは事実だし。
なんか急に目頭が熱くなってきた。