ぽっちゃり姫とイケメン王子様


なっちゃんボール持って囲まれてる。

助けなきゃ。


「なっちゃんこっち!」

なっちゃんからのパスが飛んでくる。ドリブルしながらさっきの女子をかわして、またなっちゃんへパスして、なっちゃんがシュート。

「愛理〜ありがとう!」

「なっちゃんナイスシュート!」


「きゃっ!」

なっちゃんに駆け寄ろうとすると、誰かにに突き飛ばされる。


激しく転んでしまって体操服砂だらけ。


「やだ、愛理大丈夫?みんな移動してたから、誰かわかんなかった。怪我してない?」

なっちゃんが砂を払ってくれる。


「大丈夫だよ!私鈍臭いから転んじゃって。どこも痛くないよ。それより勝ったね!」

嬉しくてなっちゃんに抱きつく。

「愛理から抱きついてくるなんて珍しい!私たちがんばったね!」


「夏美、愛理ー!ナイス活躍!」

「祐一ありがとうー!みた?私のシュート!」

「おう、みたみた!」

2人の近くに行くとハイタッチしてくれる。


「え?」

千賀くんにハイタッチしたら手を掴まれた。


「で?お前なんで転んだわけ?」

「あの、えっと、私鈍臭いから」

しどろもどろになってしまう。


「千賀くん、愛理に怒っても仕方ないでしょ?」

「愛理、大輔心配してて。言い方きつくなっちゃただけだから。許してやって。」

祐一くんがフォローしてくれる。


「ありがとう、大丈夫だから。次、バスケでしょ?体育館いこうよ。私応援がんばるから!」

「悪かった。応援頼むな。」
千賀くんが頭をポンと撫でてくれた。それだけでなぜかうるうるしてしまう。