ぽっちゃり姫とイケメン王子様


なんで泣きそうになっちゃったんだろう。

もう慣れっこじゃない。


教室にもどって窓を開ける。


「愛理!」

振り向くと千賀くんがいた。


「バスケはいいの?」


「お前感違いしてるから。俺がさっき言ったのは「わかってるよ、ちゃんと。デブが動いてたら見苦しいし暑苦しいよね。」

千賀くんの口からは聞きたくなかったから。遮ってしまった。えへっと笑ったけど、自分で言ってて悲しくなった。


「さっき愛理のことみんな見てた。俺が言いたかったのは、その、胸が揺れてたから。そんなとこ他の男に見せんな。」

そう言うと私の頭を撫でてくれた。


ちょっと待って。
胸、そんな揺れてたの?そんなとこ見られてたの?

もっともっと恥ずかしくなって赤面してしまう。


「千賀くん、そんなとこ見てないでよ。恥ずかしい。」


「いや、俺も男だから。しょーがねぇだろ。悪かったって。ま、そういうことだから、愛理球技大会は応援な。」



「うん、私も出るつもりないよ。」


千賀くん私のこと本当に心配してくれてたんだね。本当に優しい人なんだな。