ぽっちゃり姫とイケメン王子様


「おい、大丈夫か?」

目の前には、私と同じ高校の制服、、、。

見上げると綺麗に整った顔が間近にあった。


「おい、聞いてんのか?」


ぼーっとしている私になんだか不機嫌そうな声が降ってきた。


「あ、大丈夫です。」


「そ。」


我ながら可愛くないと思う。助けてもらったのに無愛想に答えてしまった。

でも私はイケメンとかチャラそうな人とか、本当に苦手なの。人のコンプレックスを笑ったりからかったりするから。



せっかく助けてもらったけど逃げたいってのが本音。