「あ、あの、ほんとごめんなさい。身動きとれなくて。」

自分でも茹でタコみたいの赤面してるのがわかる。それくらい顔が熱い。



「俺こそ悪い。」


千賀くんを見上げると顔を晒された。


はあー。きっと呆れられた。それよりもデブの胸なんて嫌だよね、逆セクハラみたいになってるのかも。最悪だ。



「私、次の駅だから。送ってくれてありがとう。」


そう言うのが精一杯だった。やっと1人になれる。



「俺も同じ駅。」


はずだったのにー。今も隣を歩いてる。