ぽっちゃり姫とイケメン王子様


黒板も綺麗にしたし、床も綺麗にした。
あとは花瓶のお水変え。これは私の毎日の日課。
ひまわりが元気に咲いてるのが可愛い。


一通り終わると教室には数人の生徒しか残ってなかった。


その中でも千賀くんはまだ残っていた。


「千賀くん、用事あるんじゃなかったの?大丈夫?」


鞄を取るついでに千賀くんに話しかけた。


「お前待ってたの。」


「・・・へぇっ??」

「何間抜けな声出してんだよ。」

千賀くんは笑ってるけど。


「なんの用事だったの?掃除の前に言ってくれたら千賀くんのこと待たせなかったよ?」


「いや、一緒に帰ろうと思って。送ってく。」


送ってく????



「あの、私1人で大丈夫だから。」



「は?お前朝痴漢されたこと覚えてねーの?」


「そんな大きい声で言わないでよ、デブが痴漢なんてされても笑われるだけだもん。」

恥ずかしい。残り少ないとはいえ、他の人に聞かれた。また馬鹿にされる。手をギュッと握りしめた。

「大輔、送っていってやれよ。愛理色々鈍いから。」


祐一くんがこっちをみて苦笑いしていた。

「祐一くん部活は?」

「シューズ忘れちゃってさー。」

「今の、あの、なっちゃんには内緒にして。ち、痴漢されたなんて言ったらなっちゃん心配しちゃうから。」

祐一くんは驚いた顔をしてた。


「わかった、その代わり大輔に送ってもらえな?」

そう言い残し祐一くんは部活へ走っていった