ばか…。

光は目立つんだから、こんなところで手を繋ぐなんて…。


静かな廊下で立ち止まる。

光がこちらを振り返る。


「怜、すごいかっこよかったよ」


と、笑顔で言う。


だんだんと顔が熱くなる。

さっきの見てたの!?


「でも、結局、高木を愛と仲直りさせるの無理だった。
私、余計なことしたかもしれない…」


目に涙が溜まって、視界がぼやける。


愛と高木が別れたらどうしよう…。