まただ。

高木は、また傷ついたような顔をしていた。

傷つけたいわけじゃないのに。

私、最低だ…。

「ごめん…」

私は、涙を我慢出来ず泣いてしまった。

泣いてる姿を見られたくなくて、私は走って高木の前から逃げた。

後ろから高木の声が聞こえたような気がしたけど、無視して家まで走った。

家に着くと、 ただいま も言わずに部屋に入った私をお母さんが心配していた。

でも、私はそんなお母さんを気にする余裕がなかった。

ただ、ベットに寝転んで泣くことしかできなかった。