美玲は突然思い出した。
「祐太に……じゃなくて椿にWデートだって言ってなかった…」
美玲は慌てて引き返して祐太のいる教室へ行った。
「ゆ……椿?」
すると、祐太はむくれた顔で言った。
「なんだよ椿って。祐太って呼んでたじゃないか。」
「えっと…颯斗にダメって言われたから…」
「あいつと話したのか?」
祐太はすごく慌てて聞いてくる。
「う、うん。仲直りして...」
「ハァ 」
祐太は大きなため息をついた。
「あと、椿。前デートって言ったでしょ?あれ、Wデートで…私は颯斗といって、椿は舞と… 」
祐太の顔がみるみる真っ赤になった。
「あ、ごめん椿…」
「何なんだよっ椿椿って。幼馴染みでも名前で呼んじゃダメなのか?そいつ独占力強すぎだろ。しかも、俺が舞と?ろくに話したことないのに?俺はお前と二人で行くと思ったんだぞ。ふざけんなっ。もういい。俺行かないから。あいつと楽しくやってろよ。あと、もう朝一緒に行かない方がいんじゃないか?悪いけど、あんまり話しかけないで。 」
祐太は怒って行ってしまった。
「どうしよう…」
美玲はその場にただただ佇んでいた。


