好きなのはお前だけ。




「祐太……?」
祐太は空き教室へ連れていってくれた。

「祐太っありがとう…」
泣きすぎて目が痛いけど、お礼だけは言わないと。

「別にいいし。それより…」
祐太はこっちをジロりと見てきた。

「朝何で先に行ったんだよ!?」

「そ、それは…」
美玲は顔を真っ赤にさせながら誤魔化した。

「俺としたキスを根に持ってるのか?」

図星です。
「そ、そうだけど?祐太が悪いんじゃん…」

「あいつは浮気したんだ。俺にしろよ。 」
その事実を改めて言われて
心に棘を刺さったような感じ。

「あいつが、どんな奴か分かっただろ?最低な…… 」
「ちがうっっ」

私は必死に祐太の言葉をとめた。

「颯斗は、きっと事情があったんだよ。絶対に浮気なんてしないもん……」

そうは言ったものの熱い涙は止まらない。

「キスする事情か?」

「うっ。それは…」

「俺なら美玲を悲しませない。幸せにするから。」


どういうこと?
颯斗を諦めろってこと?

私はまだ颯斗のことが好きなのに?

そんなの嫌だよ……


気付いたら祐太の頬を叩いてた。
「祐太に……颯斗の何が分かるの?颯斗を最低最低とか言わないでよっ。祐太だって最低じゃんっ。私に彼氏がいるって知ってるくせに…。颯斗は悪い人なんかじゃない。悪く言わないでよっ」

教室を飛び出した。

許せない。颯斗のこと悪く言うなんて…


でも、でも、

颯斗のキスは何なの?