ズキッ
鈍い痛みを感じゆっくりと目を開く。
目の前にはゆらゆらと揺れる葉っぱ。
でもそれは遥か頭上で揺れている。
体を起こそうとしたけど激痛が走り、私は顔を歪めてまた寝転んだ。
イタイ……
体のあちこちがズキズキする……
何とか頭を動かして周りを見てみると見えたのは茶色い砂の色だけ。
どうやら私は崖に堕ちてしまったようだ。
あれ、何で堕ちたんだっけ?
確かヨモギを見つけてそれを採ろうとして……
誰かに突き落とされたんだ――――
顔は見えなかったから誰かは分からない。
でもどうしてこんなところにいたの?
もしかして百合さんが……