怖いよ...
夜が怖い。眠るのが怖い。明日はくるの?
わたしはちゃんと目を覚ませるの?

恐怖の渦の中で時間は過ぎていった。
口に運ぶ流動食はドロドロとゆっくり食道を通る。
今はそれを感じながらせいやを想い続けた。

あなただけを愛している。
あなたはいま何をしているの?
せいや...

でも、明日を生きる希望は捨てたくない。
わたしたちに残された時間はすごく少なく、普通の人たちにとってはなんのへんてつもない時間なんだろう。

でも、わたしたちはこの限られた時間しかないからこそいまを生きていける。
だからこそ他の人には何年も探さなきゃく見つからないものが私たちには感じることができるんだ。

そう信じてわたしはご飯を食べ
眠りについた。