泣き止む頃にはすでに日が傾いていて
あの日と同じ夕日が見えていた。
「なんだか不思議だな。同じ病気抱えて出会うなんて運命みてぇだな、みかる」
「うん。なんか不思議。
あのね、わたし夢で光の中で言われたの
あと1ヶ月君は世界で一番幸せな時間を 過ごすだろう。って。」
せいやは驚いた顔をした。
「俺も...つか、みかるの声がした。
今気づいた。みかるの声に似てるよ!」
わたしもあれ?と思った。
そういえば、せいやの声...光の中の声に似ている。
「「え...?!」」
せいやとわたしは運命だったのかな?
二人は顔を合わせて笑った。
運命か...本当にあるのかな?
あるといいなぁ。
