せいやと付き合っているわけでもないのに そんな気持ちになった。 あなたのそばにいたい。 でも、叶わない夢であって 伝えてはいけない、辛い感情。 するとせいやはひとつのため息をついて 「みかる。」とわたしの名前を呼んだ。 そんな彼はどこか悲しそうな声で こらえていたものが今にも飛び出してきそうだった。 「俺さ。脳腫瘍なんだ。」 「え...?」