次の日になると体が重くて視界がよくない。
あぁ、なんでこんな目に遭わなきゃいけないんだ、最悪。

視界が良くないせいで歩くことが難しくて
病室からも出れない。
みかるに会いたいな...

「こんなことなら病室教えておけばよかった。」
自分の声だけが響く。
ずっと独りだったのになんだか今はそれが寂しくて、辛くて。

俺は涙を流した。
ここ数年泣いたことなかったのに...
心がつっかえて今にも窒息しそうだった。

明日は会いに行こう。
あの場所へ行けば会えるかもしれない。

淡い期待をして俺は視界が悪くても歩けるように訓練をした。
明日こそ、明日こそ...

毎日死の恐怖と戦うと言うよりは
みかるのために頑張る。
そう心に決めて精一杯頑張った。